のぼり旗を制作する上では、使う環境や使う頻度によっては生地が傷みやすくなる
ことも多いです。
集客にも欠かすことができないため、屋外での使用が想定されますが、
屋外は強風などが吹き付けられ盛んに生地を扇ぐような感じになります。
そのままの状態で使用していくうちに、裁断した部分よりほつれが生じやすくなり、
それによって破れなどの原因に繋がることも良く存在します。
もっとも一般的に利用していく中でももともとのぼり旗は、生地を縦糸と横糸を
縫い合わせて編まれている点もあり、それが裁断などをした場合にほつれやすく
なる特徴を持っています。
ヒートカット工法は、裁断機やハサミを利用して生地を裁断するのではなく、
高温の金属を押し当てる形で熱によってカットしていく方法です。
のぼり旗の生地に採用されることが多いのは、ポリエステル繊維となりますが、
それは熱によって溶け、時間を経過すると固まる性質を有します。
その性質を利用することでカットした部分が固まるので、ほつれが起きにくくなり、
しかも丈夫な状態で制作を行うことも可能です。
もっとものぼり旗は見栄えを重視しますが、丈夫であればいつまでも見栄えを
良くした状態で利用し続けることができます。
なおヒートカット工法でも使用し続けていくと、数カ月程度でほつれてしまうことがあります。
その場合には三巻加工という工法も存在し、裁断した部分を折り返して塗っておく工法で、
さらに丈夫に利用し続けたい場合にはその工法を採用すると良いです。